よしまのメモ帳

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倉橋トモ「いただきます、ごちそうさま」を読みました。【BL・ネタバレ有】

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最終更新日:2020年3月3日

久しぶりのBLネタです。
苦手な方は他のページへ行っていただけると幸いです。

今回は腐女子友達の間で評判の良かったこちらを読みましたので、拙いですが感想なんぞを書いていきたいと思います。

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いただきます、ごちそうさま/倉橋トモ

ネタバレを十分に含みますのでこれから読まれる方はご注意ください。

「いただきます、ごちそうさま」の感想。

こちらは花音コミックスより2015年12月26日に発売された漫画です。

あらすじ

 彼氏もいないクリスマスの夜─────
天使みたいな顔をした男の子に手を握られて
「天使だ…! 」と言われる御年31歳の俺。
これは、サンタさんがくれた贈り物でしょうか?

道で拾った19歳のイケメン・春(はる)をシェアハウスに
連れ帰り、手料理を与えた弘人(ひろと)。
うっかり胃袋をつかんでしまったばかりに、
若さゆえの勢いでキスを奪われ迫られる。
年甲斐もなくときめいてしまうけれど、弘人には
想いを受け入れられない理由があって…。

Amazon.co.jp内容紹介より

19歳大学生×31歳料理人のカップリング。
本編は4話完結で書き下ろしが2本、他カップリングが1本収録されています。

感想

まず一言。

年下攻めいただきましたー!!

年下攻め、大好きです。

同棲していた彼女に追いだされ、空腹で倒れたところをヒロトに拾ってもらった大学生の遠野春19歳。
表紙の男の子ですね。
かっこいいとかわいいを兼ね備えたまさに美青年です。

19歳と言ったら身体出来上がってて勢いもあるお年頃。積極的に攻めていきます。
アプローチの仕方、甘え方もあざとい。
天然なのか「こうすれば相手に効果がある」と分かっているのか…たぶん半々でしょう。
こういうところから女性経験は少なくないんだろうと思います。春くんなら引く手数多でしょうし。
そういう点ではチャラいのかなと思ったり。ヒロトさん大丈夫か…?

しかし感情が表に出やすいなど純粋な部分も持ち合わせており、従順なワンコ属性も少し感じられます。
年下ワンコ、いいね!

一方、受のヒロト(弘人)さんは家庭的な料理のお店を営み、シェアハウスの管理人もしている31歳。
妻子持ちの人と関係をもって別れた過去がトラウマのようになって、春くんに惹かれているのを分かっていながら一歩踏み出せずにいます。
(結果的に結ばれるのですが)

少したれ目でたれ眉。いかにも「お人好し」という顔で、性格もその通り。
春くんが甘えてきたらすぐほだされちゃうので心配です。
「変な壷とか買わされたことあるでしょ!」と出会って間もない春くんに言われるほどなんだもん(笑)

特別イケメンというわけではないけれど守ってあげたくなるような雰囲気があります。
あとこういう優しそうな常識人そうな人はベッドの上で乱れて可愛くなるのがデフォ。

他に主要人物は、ちょっと意地悪なクリエイターの耕太、気さくで世界中を飛び回っているバックパッカーの陸がいます。
二人ともシェアハウスの住人で、春くんとヒロトさんを後押し(ちょっかい?)するよき同居人です。
またこの二人も付き合っており、1話完結の話のメインはこの二人となります。

ほのぼの日常作品です。

倉橋先生の作品を読むのは初めてでした。
古すぎず新しすぎず、一般とBLの中間のような絵柄は落ち着いていて好みです。
カラーの肌の塗りもザクザクっとしていてアナログっぽくて好き(^^)

ストーリーは王道でしょうか。
出会い→攻めくん頑張る→受さんにトラウマ→解決してハッピーエンド(ハート)
みたいな(笑)

日常を切り取ったお話なのでインパクトは少なめです。
萌え方としては「キュン!」というよりお茶を飲みながら「あ~可愛いな~」と癒される感じでした。

そう、可愛いんです。
春くんのあざとさとか、ヒロトさんが押されてわたわたしてるのとか、猫とか。
見守りたくなる可愛さ。
人恋しい時に読むとあたたかい気持ちになるか寂しくなるかの二択なので、寂しくなったらごめんなさいw

深夜に読むのも気をつけた方が良いです。
あとがきに書かれていましたが今回のテーマは「いっぱい食べる君が好き♪」だそうで、美味しそうに食べる表情と合わせて美味しそうなご飯に飯テロを食らいます。
ご飯の描写は少しですが、腹六分くらいにして読むことをおすすめいたします(笑)

アレなシーン(笑)は全部で3回。本番1回と回想1回と未遂が1回です。
どれも1~2ページと短いので「少し苦手」くらいであれば大丈夫かと思います。
どうしてもダメだったらそこだけ飛ばしても話はつながります。

反対に、1話完結の耕太×陸は1話でがっつりやってるので苦手な人は注意した方がいいです。
大人な二人だからね!w

この二人は高校卒業後にかけおちしたらしく、久しぶりに当時住んでいた街へ旅行するというお話でした。
本編では意地悪キャラな耕太がツンデレ気味に、明るくムードメーカーな陸が可愛らしく、とそれぞれ恋人相手の態度になっているのでギャップにキュンとしました。
1話だけなのがもったいないですね~。
スピンオフなんで仕方ないですが、駆け落ちまでの流れとか、旅をしてる間の耕太や陸の様子も見てみたかったです。

書き下ろしは「春の体力についていけないよ><」と猫についての2本。
春くんのキラキラ感に絆されてしまうヒロトさん、大丈夫かなぁ( ̄▽ ̄;)

まとめ

出会いから結ばれるまでを描くのであればもっと話数があればよかったなと思います。
ちょっと展開が早かった。
現実的ではないけど全2巻で本編6~7話、スピンオフ3話くらいで、日常ものはゆっくり読みたい今日この頃です。

でも可愛い二人が読めるあたたかい作品でした。
ゆるく読めるので、いろんな作品を読んでちょっと休憩したい時にオススメです(^^)