よしまのメモ帳

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劇場アニメ「同級生」を観てきたので勢いだけで感想を書いてみる。【ネタバレ有】

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※BLが苦手な方、興味のない方は他のページに移動されることをお勧め致します。

「同級生」という劇場アニメが2週間限定上映されていたので観てきました。
めちゃくちゃ良かったので感情だけで感想をざっくりと書いていきたいと思います。

まさか地元でBL作品を上映してくれるなんて思わなかったなぁ。感謝!

アニメ「同級生」ざっくり感想。

まずは簡単なあらすじを。

高校入試で全教科満点をとった秀才の佐条利人、
ライブ活動をして女子にも人気のバンドマン草壁光。
およそ交わらないであろう二人の男の子。

そんな「ジャンルが違う」彼らは、合唱祭の練習をきっかけに話すようになる。
放課後の教室で、佐条に歌を教える草壁。
音を感じ、声を聴き、ハーモニーを奏でるうちに、
二人の心は響き合っていった。

ゆるやかに高まり、ふとした瞬間にはじける恋の感情。
お調子者だけどピュアで、まっすぐに思いを語る草壁光と、
はねつけながらも少しずつ心を開いてゆく佐条利人。
互いのこともよく知らず、おそらく自分のこともまだ分からない。
そんな青いときの中で、もがき、惑いつつも寄り添い合う二人。

やがて将来や進学を考える時期が訪れ、前に進もうとする彼らが見つけた思いとは…。

公式サイト ストーリーより

原作は茜新社「OPERA」にて掲載されていた、中村明日美子先生の漫画作品です。

アニメ版の監督は中村章子氏。制作はA-1Picturesです。
音楽はギタリストの押尾コータローさんが担当されています。

主なキャストは以下の通り。

佐条利人:野島健児
草壁光 :神谷浩史
原学  :石川英郎

ドラマCDと同じキャストみたいです。
どちらも未読・未視聴だったので正直キャストで観に行くことを決めました。

▽予告編


2/20劇場上映「同級生」本予告

優しい萌えをいただきました。

萌えというとちょっと言い方がアレだな。
キュンとさせてもらった、という方が正しいかもしれません。

合唱祭の練習で隣の佐条が歌っていないことに気づく草壁。
放課後、忘れ物を取りに教室へ戻ったところ、こっそり歌を練習している佐条と出くわし、自分でもわからないうちに「教えてやろうか」と提案します。

モノローグは基本的に草壁視点。
佐条だけのシーンでは佐条のモノローグになります。

全体的にゆっくり穏やかに進んでいき、ごく普通の日常を見守っているような気持ちで観ていました。
二人の関係が始まった高2の夏から、秋、高3の春、夏と、季節ごとに「この時期にこんなことがありました」というように区切られていて、短編集のようで分かりやすかったです。

最初は「好きになって告白→付き合う」までの流れが早いな、と思っていましたが、観ているうちに2人が付き合いだしてからのすれ違いや葛藤を描いているのだと気づきました。

自分達のタイプの違いや進路、女の子の方がいいのではないかという不安など、思春期の心でぐるぐる悩んだり、ぶつけあったりして向き合っていきます。

いや~、青春ですね。
甘酸っぱい!可愛い!

すれ違って仲直りしたあとの、何があるかなんてわからないけど前を向いて進もう、とする二人の今後を見たいと思いましたね。(原作は続編が出ています)

そして、そんな心情を写すような細かなところの描写がすごく良かった。

髪の毛先とか、雫が落ちるのとか、ペットボトルのキャップが転げていく様子とか。
何気ないところが丁寧に映されていて、2人の間でだけ時が止まっている感じを表しているようで時にキュンっと、時にぐっと来ました。
特に佐条の髪の毛が一本”ふよん”と揺れるシーンが好き。

また1シーンで漫画のように3つくらいにコマを割っていたり、静止画やコマ送りを使っているところもドラマチックな感じがして素敵だなと思いました。
しっかり取られた間に引き込まれます。

押尾コータローさんの音楽、ギターの音もすごく良い。
ありきたりな言葉になってしまうのが申し訳ないですが、穏やかな世界観にとても合っていて心地がいい音楽でした。
Galileo Galileiの尾崎雄貴さんとのエンディングテーマもすごい、いいです。CD買おうか迷ってます( ̄▽ ̄ )

予告編を見た時には「真面目な淡々と進んでいく作品なのかな?」と思っていましたが、意外とギャグコマというかデフォルメっぽくなるシーンも多くて途中ニヤッとしたり笑ったりしてました。
原センが佐条にキスしようとしているのを見つけた草壁が原センをぶん殴るシーンが好きだなぁw
真面目な部分とのメリハリが楽しかったです。

キャラクターに関しては、草壁はなんか見た目から感じた軽さ(チャラさ?)は想像通りでした。
でも移り気というより、あんまり物事に本気になることがなさそうな軽さかな。
その分、佐条に一生懸命になっているのがよく分かりますね。
やっぱり高校生で、純粋でまっすぐで。
「付き合ってください」って言うところのたどたどしさが微笑ましく思いました。

はー、青春だね!(二回目

あとライブシーンの作画がめちゃくちゃかっこ良かったです。
ありゃ女の子も惚れるよな、アドレス聞きたくなるよな、うんうん。
(どうでもいいけど「ほれる」と打ったら真っ先に「掘れる」と変換されました。PCも腐ってる。)

佐条はツンデレとかちょっとキツイ人かなと想像していましたが、単に真面目ってだけなのかなーと思ったり。
草壁がキスしたあとの照れた佐条の「しない!」がめっちゃくちゃ可愛くてもう、もう、あー!!!
そこでもはねてる髪の毛1本だけが「ぴょこん」と揺れて、あー!!!(うるさい

野島さんと神谷さんの声とお芝居もすごい良かったです。さっきから良かったばっかりだな自分。

アニメ作品にしては抑揚が少なくて、日常のごく自然な会話を聞いているようで(実際そうなんだけど)、スッと心に入ってきました。
かと思えば草壁(神谷さん)に関してはさっきの「ちゅーしていい?」を筆頭にちょっと甘えた声も出しちゃったりなんかして。
ライブ終わりに「俺、かっこよかった?」って聞かれたりなんかして、佐条もほだされちゃうよねーとニヤニヤしたり、キュンとしたり。

神谷さんの高めの声が好きで、野島さんの繊細なキャラが好きで、個人的にキャスト面でも私得でした。

勢いで映画のあとにドラマCDを買って聴いたんですが、映画の方がより可愛い気がします。
画があるからかなぁ。
キャスト変わらなくてよかったです、ほんと。

まとめ

全体的に丁寧に描かれていて、時に切なくなりながらも最後は優しい萌えをもらえるアニメでした。
これはBLというジャンルでペロッとくくれるものではないのではなかろうか。
フツーの男子高校生の可愛い恋物語です。
思うままに書いてきたのでとんちんかんなことを言っていたらすみません。少しでも素晴らしさが伝わっていますように。

私は原作の絵があまり得意でなくて読まずにいたんですが、映画はちょっとマイルドになっているので同じ理由で手を伸ばしていない人は絶対観たほうが良いです。
なんならちょっと頑張って原作も読んだ方が良いと思います。私もこの勢いで書店に走ります。

映画はほとんどの劇場では上映終了となっているみたいですが、ブルーレイの発売が決まっているとのこと。
予告を見て良いと思ったら是非!


おまけ。
入場特典としてイラストがもらえました。可愛い。

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