観劇やコンサートに行く際、双眼鏡(オペラグラス)は必須アイテムです。
肉眼で世界観まるごと全体を見渡すのも良いけど、後方の席だと特に表情もハッキリと見たいもの!
でも、双眼鏡って使うタイミングに悩みませんか?
私も舞台やライブが好きで時々観に行くんですが、どういうシーンで表情を見ればよくて、どのシーンで全体を見ればいいのか未だにわからないんですよね。
ということで、今日は双眼鏡をどういうタイミングで見ればいいのかについて考えていこうと思います。
観劇時にこれだけは守りたい、3つの双眼鏡マナー
と、双眼鏡のタイミングを考える前に、まずはマナーについて簡単に書かせていただきます。
ご存知の方は読み飛ばしていただいて構いません。
最低限守るべきは、以下3点。
- 動きは最小限に
- 音を立てない
- ストラップをつける
どれも簡単なことなので、初めて観劇する方・双眼鏡を使う方はぜひ覚えておきましょう。
なお観劇全体のマナーについては過去記事をご参照ください。
これらを守りたくないという方は、双眼鏡を使う以前に観劇へ行くのはやめましょう。
1.動きは最小限に
劇場やホールの座席は肘置きをはさんで隣同士にピッタリとくっついています。
映画館の座席と同じくらいでしょうか。
ハッキリ言ってゆとりがありません。
そんな中で双眼鏡を使うときに腕を上げすぎたりすると、自分の陣地を超えて肘が隣の人にぶつかってしまいます。
たとえぶつからなくても相手は窮屈な思いをすることでしょう。
また、あまりいないと思いますが、
舞台全体が見たいときに双眼鏡をおろさず高さをキープしたまま顔を横に動かす
という行為も、後ろの人の視界を遮ることになりますのでお控えいただければと思います。
どちらも自分がされたら嫌ですよね。
双眼鏡を使うときは軽く脇をしめて、腕は肘を支点とするイメージで縦(前後)に動かしましょう。
2.音を立てない
2つ目は「音を立てない」。
こちらはライブやポップなコンサートであればあまり気にしなくていいと思います。
主に観劇時に気をつけたいことですね。
過去記事「観劇の際に最低限気をつけたい6つのマナー。」でも挙げていますが、劇場内はかなり音が伝わりやすい構造になっています。
まわりで飴のビニール袋を開ける「カサッ」という音もばっちり聞こえるほどに。
なので双眼鏡ケースを開けるときのマジックテープを剥がす「バリバリッ」という音はかなり目立ち、気持ちが舞台の世界から現実へとひっぱり出されます。
あえて言おう、耳障りであると!
というか、舞台を観ていたらいちいちケースに入れる暇なんてありません。
双眼鏡は開演前に取り出して膝の上に置いておきましょう。
3.ストラップをつけると安全
こちらは反対にポップなコンサート、ライブで大事なことでしょうか。
双眼鏡を買うと、多くの場合は付属品でストラップがあると思います。
このストラップは、うっかり手を滑らせても地面に落ちないようにするアイテムです。
カメラなどにもついていますよね。
これがなぜ大事かというと、双眼鏡を落としてしまうと本体が壊れる恐れがあるのはもちろん、隣の人の足に落ちて怪我をさせてしまう危険性もあるからです。
また観劇時に関しては、先ほども書いたように大きな音を出すと顰蹙(ひんしゅく)を買います。
付けないと怒られるわけではありませんが、自分や周りの人の安全のために、「邪魔だからいらないや~」などと思わず、しっかりつけて公演中は腕や首にかけておきましょう。
付属品以外にも双眼鏡グッズとして数百円で販売されているので、ぜひお気に入りのデザインを探してみてください(^^)
オペラグラス(双眼鏡)はいつ使うべき?
長々と書いてきましたが、ここからやっと双眼鏡を使うタイミングについて考えていきます。
最初に結論を言ってしまうと
「自分がベストだと感じるタイミングが1番」
これに尽きますね。
でもそれじゃ「詐欺記事だ!」となりかねないので(笑)
今回は私個人の経験と想像から、3つのタイミングを挙げさせていただきました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
双眼鏡に集中するべからず
大前提として、双眼鏡を使うことに気を取られないことが大切です。
いや気を取られてもいいんですが…
せっかくの舞台を聞き逃す・見逃すのはとてももったいないことではないでしょうか。
無意識で双眼鏡と肉眼を使いわけることができたら理想ですね。
とはいえ、私も偉そうに言えるほどできていません(^^;)
1.舞台上に出演者が1人だけのとき
まずひとつ目。
これはわかりやすいかな?
独白のシーン、ソロコーナー、ひとり芝居などは双眼鏡の使いどきです。
というのも、倍率にもよりますが、双眼鏡は人ひとりのバストアップが見えるもの。
舞台上の出演者が大勢いて会話をしていたら、話す人・聞く人が変わるごとにレンズで追いかける対象を変えなくてはならず、双眼鏡を動かさなくてはならず、あたふたしやすくなってしまうんです。
舞台上に1人だけであれば、その人だけを集中して追いかけられますよね。
さらに双眼鏡の操作が「下げる」「上げる」という2つだけで済み、より無意識的に使えるようになります。
もちろん肉眼で広いセットの中でポツンと、もしくは広々と動き回る演者の姿と空気も感じてください。
でも、役や歌の主人公の気持ちを読み取りやすいのはやはり表情です。
アップで、しっかりと目に焼きつけてください。
2.出演者が1か所にまとまっているとき
こちらも1と同じ理由です。
双眼鏡は遠くの人をバストアップレベルで見られるかわりに、視野がとても狭くなっています。
なので舞台の端と端で会話されるより、1か所にかたまって至近距離で輪になって話したり、チューチュートレインみたいに縦に並んでくれた方が、双眼鏡で見るときにはありがたいんですね。
無論、制作側はそんなことを考える必要はありません。
「演者が1か所にまとまっているとき」に当てはまる個人的な経験としては、キスシーン、並んで会話をする、肩を組むなどのシーンがあります。
キスシーンで双眼鏡を使ったときは同時に斜め前の方もサッと構えていらして、心の中で「ですよね!よかったー!ww」と安心していました(笑)
3.小道具・手元足元を細かく見たいとき
一般的な視力(1.0程度)で表情がはっきり見えるのは、頑張っても16列くらいまでです。
洋服やセット、小道具の柄や装飾はもっと前でないと見えません。
手のひらサイズのおもちゃなんて、2階席で見たらゴマか鉛筆の先1ミリ程度のサイズですよ(笑)
セットや小道具に関しては、カーテンがない会場なら開演前や人物が出てくる前に双眼鏡で見ておくことをオススメします。
始まったらどうしても人物に目がいってしまうので。
あと演者が手に持ったとき、演者の表情と一緒にレンズの中に移すと良いワンカットになることがあります。
ほかにも革靴の形やネイルの色など、細かいところまで見たいことってありますよね。
たとえば演者の大ファンだとして、私だったら「ボタンひとつもどんな形か把握したい!」と思うでしょう。
そんなときの双眼鏡です。
(実際問題、後方の席でボタンの形までハッキリ見えることはありません( ̄▽ ̄;))
こちらは使うタイミングが難しいですが、
- 一番最初、登場した瞬間(人物を見せるため多少話の余白があることもある)
- 舞台上に1人、静止しているとき(考え込んでいる等)
この2つが狙いどころかなと思います(言い方!)
まとめ
以上、観劇やライブで双眼鏡(オペラグラス)を使うタイミングがわからない問題について書いてきました。
他にも思いつき次第、追記していく予定です。
舞台に集中しながらこれらを判断することは簡単ではありませんが、ぜひ習得して観劇・ライブの時間をお過ごしください(^^)