よしまのメモ帳

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平成の終わりに「チーズはどこへ消えた?」をあらためて読んだ感想。19年前の本なのに今の自分にグサグサきます。

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「平成まとめ」みたいな特集が多いこの頃。

テレビのバラエティ番組で「平成のベストセラー」の1冊として、「チーズはどこへ消えた?」という本が取り上げられていました。

活字嫌いの私はベストセラーをまったく読んだことがないのですが、この本だけは、小学生の頃、朝の読書の時間に一度読んだ記憶がありまして。

本棚を探したらまだ持っていたので、大人になった今、あらためて読んでみることにしました。

平成の終わりに「チーズはどこへ消えた?」を読んでみて。

「チーズはどこへ消えた?」は2000年発行、2001年には第16刷が発行され、売れに売れまくった本のようです(言い方!)

小学生当時は「薄くて字数が少ないから読みやすそう」と言う理由で読んでいただけなんですけどw

本書は

  1. プロローグ
  2. 本編
  3. 本を読んでディスカッションする後日談

の3部構成となっています。

本編だけを読んでも良いですし、言ってしまうと68ページに要約がありますから、ものすごく察しが良い方はそれだけ見て理解できると思います。

でも説得力と言いますか、いかにその要約の内容が大切かがわかるので、せめて本編は通して読むことをおすすめします。

「チーズはどこへ消えた?」のあらすじ

登場人物は

ネズミのスニッフとスカリー

小人のホーとヘム

この2人と2匹となっています。

彼らはの日課は、朝起きて迷路へ行き、チーズを探すこと。

スニッフとスカリーは鼻でチーズの匂いを探しながら、とにかくあちこちを走り回り試行錯誤して探し、

ホーとヘムは小人、つまり頭脳がありますから、それらを使って検討をたてつつ探していました。

そしてついに、2組は迷路の一角でチーズを見つけます。

ホーとヘムは「これで安泰だ!」と喜びチーズ探しをすっかりやめて、周辺に引っ越して気ままな日々を送りはじめます。

スニッフとスカリーは毎日チーズのある場所へ通い、チーズや周りの様子が前日と変わっていないかチェックをしてからチーズを食べていました。

そして、かなりの日にちが経ったある日のこと。
2組がいつもの場所へ行くと、チーズがなくなっていたのです。

途方に暮れるホーとヘム。

一方、すぐに次のチーズを探して再び迷路へ出かけるスニッフとスカリー。

スニッフとスカリーは長い間、袋小路に入り込んだり迷いながらもやがてチーズの山がある場所にたどり着きます。

ホーとヘムは「なぜチーズがなくなったのか、どこへいったのか」と考え、毎日チーズがあった場所へ行っては嘆いていました。

しかししばらくして、ホーは自分が嘆くだけで何もしないことがバカバカしく思え、ついに再び迷路へ出かけます。

大きな不安もありましたが、壁に気づきを書き留めながら。

何日も何日も迷路を走り回って、心身ともどんどん消耗していきました。

チーズの欠片を見つけたと思ったら中は空っぽだったりして。

欠片をヘムの元へ持って帰っても受け取ってもらえず、迷路へ出かける気のないヘムに寂しくなったりもして。

ときには通ったこともない暗い路地にも入りながら。

次第にホーは、自分が恐怖にとらわれていたことに気づき、新しいチーズ探しの旅が楽しいと感じるようになりました。
チーズを見つけたときのことを想像して、よりいっそう元気にもなりました。

そうして探すうち、ついに自分の好きなチーズ、見たことのないチーズが山盛りになっている場所にたどり着くのです。

そこには早々にたどり着いてチーズを満喫していたスニッフとスカリーがいて、ホーを歓迎してくれました。

それからのホーは毎日チーズの周りをチェックし、新しい場所を探しに行き、チーズがなくなるという変化に備えるようになりましたとさ。

感想ーディスカッションを読みながらー

強引に締めましたが(笑)

まずは、十数年経っても読みやすいですね。
94ページ、しかも1ページに数行なので、文庫本1冊読むのに5時間くらいかかる私でも2時間かからず読み終えられました。

そして今の自分に、グサグサと響きました。

この本から学んだことは、ざっくり言うと

何事も変わっていく

ということ。

ぶっちゃけてしまうのですが、ここ数週間で、当ブログのアクセスが激減してしまったんですね。

その時の自分は、まさにホーとヘムそのもの。

それまで安定していたアクセス数にあぐらをかいて更新頻度が落ちてしまったり、書きやすい記事を多く書いていました。
もちろん書きたいことですし、気を抜いているものはひとつもありませんでした。
でも書きたいことを優先させていて「価値を提供する」という点で不十分だったなと痛感しています。

そしてアクセスが落ちてからは「なぜ」「どうして」を繰り返し、アクセス解析とにらめっこしては落ち込む毎日でした。

ブログって、なんならチーズより不安定なんですよね。

チーズはドカ食いしたり盗まれない限りは傷むまでしばらく食べられますが、ブログへのアクセスは検索エンジンの都合で一気になくなってしまう恐れもあるわけで。

油断していた過去の自分を一喝したい!

ブログにかぎらず、会社・恋人・家族・友人など、すべてに当てはまると思います。

ちょうど昨日、奥さんから離婚を切り出されてすごいスピードで別れた旦那さんの話を聞きまして。

旦那さんは理由がわかっていなかったみたいなんですが、奥さん側の話を聞くに、長年の不満が積もり積もっていたらしくて。
旦那さんは結婚したことにあぐらをかいていたのか、独身時代と同じ感覚でいたのか、その少しずつの変化に気づかなかったんです。

まさに、ですよね(苦笑)

たとえば変化に気づいて奥さんを気づかっていれば、もっと仲良くいられたかもしれません。

そして別れてしまった今は、変化に合わせて自分も変わらないといけないんですね。

私はこのブログを改善するなり、新しいブログを作るなりするべきで。
旦那さんは独身生活を充実させたり、新しい恋を見つけたり?

そして「変わった結果はそんなに悪くならない」ということも本書から感じ取れました。

ネズミや小人たちのように成功できたら一番ですが、そりゃ失敗することもあるでしょう。

でも失敗をすることで学習して次に生かせるわけで。

恐れてなにもしなかったら、成功も失敗も得られるものはなくて。
それが一番損なんですよね。

で、もし失敗したとしても、死ぬことってほとんどなくないですか?(日本語がひどい)

恋人はいなくても生きていけますし、会社がうまくいかなくても、バイトでもなんでも仕事はありますし。

スキマスイッチの歌にもこんなフレーズがあります。

見えもしないものでも想像して行動すりゃ
望む人の、手の中にある

SL9/スキマスイッチ

だから自分も、思いきって行動してみようと思いました。

スニッフとスカリーのように今すぐ出発!とはいきませんが、本書を読んでから、こっそりと新しいブログや「なにか新しいことができないかな?」と構想を練っています。
(仕上がってもここでは言いませんw)

いうなれば、チーズを探すランニングシューズを買いに行っているあたりでしょうか。
出発する気あるの?と言われそうですが(笑)

令和元年のテーマは「とりあえずやってみる」で。

ホーのように、最終的に大きなチーズを見つけられたら、そして変化を続けられるような人になりたいですね。

古いチーズは捨てよう

そんな感想を持った本編でしたが、3章目のエピローグ…というかディスカッションも、本編でサラッと流していた部分を「なるほど」と思わせてもらえたりして興味深かったです。
ディスカッションを一方的に聞いていられる感じでw

中でも印象に残ったのは「自分たちは古いチーズを持ち続けているかもしれない」ということ。

なぁなぁな恋人関係や、遊んだあとはどっと疲れるような友達等でしょうか。
悪化させている関係は捨ててしまおう、という意見にとても感動しました。感動?感嘆かな?

「もったいない」「相手の気持ちを考えると」などと考えてしまいますが、人は変わっていくものなのだと思えば捨てられる…というと言い方が悪いですが(^^;)
新しい人と新しい関係を築くようになるのもごく自然な気がします。

唯一変わらないのは「変わる」こと。

以上、「チーズはどこへ消えた?」の感想メモでした。
物事は変化すると書かれている本書ですが、十数年前の本なのに今の自分に刺さるという。
「変わっていく」ということだけは変わらないんですね。

活字が苦手な方でも読みやすい本なので、今がずっと続いてほしいと思っている人や、ブーム時に読んだことがなかった人は一度読んでみてはいかがでしょうか。