よしまのメモ帳

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今すぐマネしたい!「一瞬で心をつかむ 77の文章テクニック」を読んだ感想。

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私は文章を書くのが苦手でよく「ブログの書き方」についての記事を読んでます。

いつもはネットで読んでるんですが、先日アマゾンで見つけた「一瞬で心をつかむ 77の文章テクニック」という本が面白そうだったのでたまには書籍も、と読んでみました。

今日はその感想と印象に残った点などを書いていきたいと思います。

 

 「一瞬で心をつかむ 77の文章テクニック」感想

この本は1テクニックにつき2ページ(Part5のみ4ページ)で説明されており、例文・理由・考え方で構成されています。

テクニックというと何かいやらしい感じがするのは私だけじゃないはず!w

 

Part1 タイトル・見出し

まずはタイトルと見出しについて。

ここでは企画書やブログ記事・サイトのタイトル、広告などの見出しを魅力的に、人が読みたくなるようなものにするテクニックが20+1個紹介されています。

タイトルは全体への、見出しは各章への入り口となる大切な部分です。
どんなに良い文章・良い記事でも最初に興味を持たれなければ読んでもらうことは出来ません。

テクニックの内容は「具体的な数字を入れる」「方法、コツ、などの単語を入れる」など、インターネット上でブログ運営について書かれているブログに載っていることが多かったように思います。

しかし、この本の良いところは、具体的な作り方・考え方が書かれている点です。

項目の最後には「思考のプロセス」とアイコンの付いたテクニックの使い方が書かれており、例えば「『擬声語』を入れる」というテクニックの場合、以下のような手順で進んでいくと効果的なタイトルを作ることができます。

STEP1 仮タイトルをつけてみる

スイーツを食べに行ったときのことを書くとします。
まずは仮タイトルをつけてみます。
例1)スイーツを食べて癒やされました
例2)極上スイーツを見つけた!

STEP2 具体的なものに置き換える

スイーツなら「プリン」や「パフェ」のように、具体的な食品に置き換えてみましょう。食品の持つ特徴を擬声語で表しやすくなります。

STEP3 擬声語に変換する

ポイントは「いかに読み手の『五感』を刺激するか」です。スイーツなら、味や食感、匂いなどに着目します。
例1)ふんわりクリームプリンで癒やしのひととき
例2)口に入れたとたん、フワッととろけて消えるプリンを発見!

今まで読んできた書籍や記事は理屈の説明で終わっているものが多くありました。
ある程度経験がある人には感覚的にコツがつかめるのかもしれませんが、私のような文章を書く知識が少ない人間には具体的にどういう流れで作っていけばいいのかが分からないことがあって…。
この本ではそこをしっかり説明してくれているのでありがたいです。
まさに痒いところに手が届く。これはPart5の長文を書くコツでも紹介されていたテクニックのひとつであったりします。

Part2 テクニックを組み合わせる

Part2はPart1の応用編。
Part1で紹介されたテクニックを組み合わせて、より興味を持ってもらえるようなタイトルを作るコツが13+1個載っています。

この章は、ハウツー記事のタイトル付けの参考に良さそうですね。

例えばテクニック24、「簡単さ+理想の姿」というものがあります。

たとえばダイエット器具や自己啓発書を手に取る人の多くは、「自分を変えたい」「もっと理想の姿に近づきたい」と考えているでしょう。ところがいざ買ってみたものの、少し試しただけでやめてしまう人が多いのもたしかです。このような「なまけ心」を克服するのは容易ではありません。たとえ理想の自分に近づけても、たいへんな思いをするくらいなら「今のままでいいや」となるからです。
 そこで入口のハードルはできるだけ下げ、読み手に「これなら続けられそうだ」と思わせなければなりません。つまり「ラクな方法で理想の自分に近づける」ことをアピールするのです。「ズボラな人でもできる(人)」、「たった3分でできる(時間)」、「移動中でもできる(場所)」、「未経験でもできる(程度)」などが代表的なフレーズです。

たしかに、文章に限らずテレビショッピングのダイエットグッズや枝切りハサミ(最近は見ませんが…笑)の説明では、いかに簡単にできるかをアピールしている気がします。
自分は極度の面倒臭がりなので格好の客となるでしょう。「簡単にできる」と言われたらきっとすぐに飛びついてしまいますから(笑)

そんな飛びつきたくなるタイトルや見出しを考える手順はこちら。

STEP1 理想の姿は何?

たとえば「ダイエット」がテーマなら「○キロ減量」、「就職活動」がテーマなら「内定」が理想の姿でしょう。

STEP2 「~するだけで」「○○でも~」で、ハードルを下げる

次に、理想までの「過程(方法)」をどう表現するかを考えます。ポイントは、とにかく簡単さを強調すること。「あっという間に」のように「早さ」を強調してもいいでしょう。ただし注意したいのは、あまりにも現実離れした言葉は使わないこと。「3日で10キロやせる」などと安易にうたうと、信用を失うばかりか詐欺になりかねません。

STEP3 「簡単さ+理想の姿+方法」でタイトルを作る

就職活動の例の場合、簡単さ(早さ)を表現する言葉は「就活開始3ヶ月」理想の姿(目的)は「内定ゲット」となります。最後に、それを達成するための「方法」を加えて、タイトルにまとめます。
例)就職開始3ヶ月で内定をゲットする自己分析術

例文で「就職開始~」となってますがおそらく「就活開始~」かと思われます。

この章では、テクニックを使った言葉を組み合わせて本文の概要の説明に加えて感情に訴えかけることで、より興味を持ってもらえるということが分かりました。

しかし、タイトルと見出しについてで既に全体の半分近くのページが使われていていかにタイトルが大事かがよく分かります。

でも苦手なんだよなぁ…理由などを長々と書ける本文とは違って、要点を一言にまとめるのって難しいです( ̄▽ ̄;)

Part3 リード文

これも苦手ー!(笑)
最初何を書いたらいいのか分からなくなってしまうんですよねぇ。

タイトルで入口に来てもらえたら、本文を読んでもらえるように前書きを用意します。これがリード文。

ブログで言う前書きは検索エンジンの説明部分?タイトル下にも表示されるので、タイトルと同じくらい大切にしたいところです。

リード文は「本文の内容を短く分かりやすく説明すること」がお仕事です。
それだけなら何も見ずとも書けそうですが、本章ではさらに本文を読みたくなるような、好奇心をくすぐるようなリード文を書くテクニックが11+1個紹介されています。

取り入れたいなと思ったのはテクニック40「魅力的な提案②」。

読み手に「ゴールをイメージさせる」テクニックです。ゴールとは、「あなたたもこんな喜びを手に入れられますよ」という具体的な目標のことです。目標がわかれば、読み手は積極的に行動を起こそうとします。
 たとえば子どもに自発的に勉強をさせるために「勉強しなさい」→「そうすれば目標の大学に入れる」→「そうすれば将来の夢が叶う」と説得しても、勉強する苦しさが先立ち拒否されやすくなります。そこで逆に、「将来の夢を叶える」→「そのためには目標の大学へ」→「だからいま勉強しなさい」と、ゴールの喜びを先にイメージさせることが大切です。

Part2で紹介した「簡単+理想の自分」のテクニックと似てるかな?
メリットが分かるとその方法を先を読みたくなってくるのはごく自然なことですね。

このリード文を作るプロセスはこうなります。

STEP1 ゴールを設定する

はじめに「行動のゴール(目標)」を考えてみます。たとえば、左の例の「読み手に書き写しを促す」文章なら、「読解力を身につける」がゴールです。

STEP2 目標達成によって得られる喜びは何か

次に、目標を達成できると、「どんな喜びが得られるか」を考えてみます。読解力が身につけば、たとえば「文章を読むスピードが上がる」「内容の理解が深まる」などのメリットがイメージできます。またそれによって「人から尊敬されるかも」といった喜びもあるでしょう

STEP3 「喜び」をイメージしやすくまとめる

STEP1で設定したゴールを、リードの冒頭に持ってきます。続けて、得られる具体的なメリットや喜びを並べましょう。最後に「そのような喜びを得るために、これをやりましょう」と呼びかけ、本文へ誘導します。

馬の前ににんじんをぶら下げるような感じでしょうか。
もちろんゴール(本文を読む)したらにんじん(喜び、メリット)はプレゼントします。

書き方によっては変な勧誘に見えそうなので、その辺は程度を考えて使った方がいいかも(笑)

Part4 書き出し

ようやく本文。やったー!(笑)

結論と簡単な解説を書いて終わり、の文章なら気にしなくて良いと思いますが、いろいろ書いて長文になる場合は最後まで読んでもらうために、ここでまた気を惹いておく必要があります。

本章では本文の一発目をどう切り出したらいいのか困っている人の参考になるテクニックが10+1個書かれています。
私も記事を書くとき、ひどいと書き出しだけで30分くらい悩むんですよ~(~_~;)
ネットを見てても本文の書き方に触れる人は少ないので大分参考になりました。

ここを読んで気付いた、各項目で共通していたポイントがあります。
それは、「書き出しは『短文』」であること。

テクニックのひとつにも10文字程度の「超短文」というものが紹介されています。
「誰が何をした」というのを端的に書いて、その後に理由を書くというテクニックです。

書き始めが長いと読み手は疲れてしまう。
夏目漱石の「吾輩は猫である」の書き出しのように短くして、どういうことなのかと印象付けることで先を読みたくなる気持ちをくすぐるのだそうです。
自分は説明ったらしく書いてしまう節があるので、指摘されて気をつけようと思いました^^;

Part5 長文

最後は長文を書く人に向けての章です。
言いたいことを伝えるため、最後まで読んでもらうためのコツが14+1個書かれています。
長文を扱うだけあって1項目につき4ページ使ってしっかり解説されていました。

印象的だったのはテクニック62「一つの段落にはひとつの内容を書く」です。
引用の必要がないくらいタイトルの通り、一つの段落につき一つの主張とその理由・補足を書くというものです。

自分は自分の中で考えていますから話がつながりますが、読み手は何も知らない状態で文章を読みます。
そこで矛盾した文章があると、読み手はこちらが何を言いたいのか分からず、こちらの伝えたいことが伝わらくなってしまうのです。

「私はこう思う、その理由はこう。だけどこういうデータや考え方もある…」と一つずつ、順序立てて書いていくことで伝わる割合は増えていくのだと思います。

まぁどちらにせよ100%伝えるのは無理な話なので、それに囚われて自分を追い詰めない程度に意識していきたいです。

余談ですがこれに関連してよく聞くのが「B型は話が飛ぶ」という話。
私もB型で家族と話しているときによく「なんでその話になったの!?」と言われるので、ここでも1回につき1テーマを心がけたいと思います。
だいたい「◯◯で思い出したけど」など繋げるための言葉が飛ぶんですよね。自分の中ではわかってるからって。
これも自己中と言われる所以なんだろうか…(泣)

まとめ

読む前に「 77つ」という文字を見て多いように感じましたが、実際読んでみるとひとつひとつが区切られていて大体どこから読んでも分かるようになっています。
横文字でラインや挿絵、見出しなどもハッキリしていて活字嫌いの自分でも気楽に読むことができました。

どこから読んでもわかるので、辞書みたいな感覚で手元に1冊置いておくと良いかもしれませんね。
買った後で図書館にもあることを知ったんですが、これは手元にあっていつでも使えないと本領発揮できない本だと思うので読むなら購入をオススメします。

文章を書く際にヒントを求めてパラパラーっと捲りたい本でした。