よしまのメモ帳

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気づかいの入門書に。「心を打つちょっとした気の使い方93」感想。

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気遣いのできる人ってかっこいいですよね。

親の本棚を漁っていたら(コラ)「心を打つちょっとした気の使い方93」という本を見つけたので読んでみることにしました。
2010年発行の書籍ですが、まぁこういう自己啓発本の移り変わりは緩やかそうなので大丈夫でしょう。
参考にしたいところをご紹介しながら感想を書いていきたいと思います。

心を打つちょっとした気の使い方93

本書は全部で253ページ。
前書きはありますがあとがきはありません。

シーンに合わせてどのように気を使えば良いか、7章に分かれて93のポイントが書かれています。
各章、参考になりそうなシーンは以下のような感じです。

  1. 日常生活
  2. あまり親しくない人と接するとき
  3. 教育
  4. いろいろな場面
  5. 友人間で
  6. パートナーに対して
  7. いろいろな場面

4と7は日常生活ほど機会があるシーンではなく、いろいろな場面での気の使い方が書かれているのでざっくりと「いろいろな場面」としました( ̄▽ ̄;)

本全体で見る「気づかい」のポイントとしては

  • 相手の喜ぶことをする
  • 謙虚でいる

という二点を考えて行動することが大事なのだと感じました。

人を悦ばせて楽しい思いをさせるのは、それほど難しくはない。相手の人に関心を持ち、相手の気持ちをちょっと推し測るだけでよい。自分が人にしてもらえばうれしいと思っていることを、相手に対してすればよいのだ。

前書きより

1つのポイントは大体2~4ページ。
以前感想を書いた「今すぐマネしたい!「一瞬で心をつかむ 77の文章テクニック」を読んだ感想。 - よしまのメモ帳」のようにどこから読んでも話が分かるので、気が向いたときに少しずつ読み進めることができます。
違うのは、縦読みなので当たり前ですが活字を読んでいる感が強いところですね。
活字が苦手な自分は続けて読むとちょっと疲れました(笑)

以下、人と接する上で心がけたいと思ったポイントをご紹介します。

5.「何気ない一言が」が人をここまで信頼させる!

彼のいいところは、ただ人の話を覚えているだけではなく、それに対応して何か自分にできることがあったらする、という点である。
フォローアップがよいのだ。たとえば、「君が欲しいと言っていた本があったよ」と教えてくれたり、「この間話していた仕事については、この雑誌の記事が参考になるのではないか」と情報を提供してくれたりする。

P.25

「人が話したことを覚えている人は好かれる」という話を聞いたことがあります。
しかし、ただ覚えていればいいのではなく、活かさなければなりません。

自分は「そんな提供できるものなんてないよ…」と思ったのですが、ここで本全体のポイントである「相手のことを考える」が大事になってくるのだと思います。
たしかに、好かれたいと思う相手に対して自分は少なからず興味があるので、自然と求めているものを察したり覚えていたりするんですよね。
それを頭の片隅にでも置いておけば、街中で偶然見つけたものや情報をつかまえることができるんじゃないでしょうか。
そしてそれを相手に教えると喜んでもらえる、と。
これは経験がありまして、実際、友人が私が某アニメを好きであることを覚えていてくれて、雑誌についていたポスターをくれたことがありました。
(友人は違うアニメ目当てで雑誌を買いました)
こちらは某アニメが好きだと言ったことをすっかり忘れていましたが、覚えていてくれたことがものすごく嬉しかった記憶があります。

まぁ「活かさなければなりません」とは言ってもそんなに必死に情報を集めると疲れてしまうので、ほどほどで^^;

27.「今度食事にでも…」-軽い口約束があなたの株を上げるチャンス!

パーティーなどで初対面の人と話をしていて、共通の話題などがあったために、話が盛り上がることがある。意気投合して、「今度会って、一緒に食事でもしましょう」と言って別れる結果になる。
ところが、このような約束が果たされる確率は非常に低い。

ー中略ー

したがって、このような社交辞令的な約束が実行されると、うれしい驚きを感じる。思いがけないので、強いプラスの印象を与えられる。

P.77

この項目、ギクリとしました(笑)

「今度ゆっくりと…」
「いつか○○に行きたいねぇ」

私が相手に乗っかる時の常套句です(笑)

本当に社交辞令的に言っているのであれば気にすることはないんでしょうが、友人間だと相手は本当に実行したいと思っていることも少なくないでしょう。

本にも書いてあることですが、相手にとって「利」がある場合は、少しは期待されています。そしてあまり期待されていません。

その期待に応えなくても差し支えはないと思います。(しょっちゅう言っていると「あの人は口だけだ」と思われますが。)
しかし、応えると普段以上の喜んでもらえるでしょう。

何か提案があったら試しに「いつが良い?」と相手に聞いてみると良い、とのこと。
本当にしたい事なら乗ってくれるでしょう。
そうでもなければちょっと引かれるか、適当に流されるかもしれません。その時は潔く諦めて良いかなと思います。

31.うれしい叱られ方、つらいだけの叱られ方がある!

叱るときに忘れてならないのは、「人」ではなく、間違いを犯したという「事実」に焦点を合わせることである。

ー中略ー

「人」に焦点を合わせて叱ると、何とか罪から逃れようとする意識が働くので、間違いの起こった原因の糾明がおろそかになる。罰を与える面が強調されるので、悪いことをしたから当然であるとはいえ、本人も立つ瀬がなくなる。間違いという事実に焦点を合わせて、その原因を好意的な角度から探していく。
たとえば、慎重さが足りなかったときに、「君の不注意だった」と頭ごなしに叱らないで、「ちょっと勇み足だった」という言い方をしてみる。叱られた側も、全面的な人格否定ではないので、救いを感じる。

P.88

自分自身、叱ることが苦手なのでこの項目はヒントになりました。

周りには「あなただからダメなんだ」というような叱り方をする人が多く、このように失敗した行動だけを注意する人は少ないように思います。
「組織に不利益が出たから悪い」という根本ではなく「不利益が出て自分が大変になって腹が立っているから悪い」というような、自分の感情で叱る…というか怒る人の割合も結構多かったような。
ちなみに経験してきたのはほとんど中年女性社会だったので仕方ないのかもしれません。
これだから女性はとか言われるんだよ…。
もちろん、広い世界ですからきちんと叱ってくれる人もいます。

こういう叱り方をされるとなけなしの自信に加えて平均的に持っていた行動力も奪い奪われるので、自分が叱る立場になった時には気をつけたいところです。

33.部下の仕事がまずいときに使える、このテクニック

何でも、人にしてもらったら、とにかく「ありがとう」を言う。仕上げた書類を持ってきてくれたときであれ、伝言のメモを渡してくれたときであれ、必ず相手のすることを認め、それに対して感謝の気持ちを表現する。

ー中略ー

幼児が何かを渡してくれたときに、にこりと笑って「ありがとう」と言えば、幼児は、同じことを飽きもせず、喜んで何回も繰り返す。自分のしたことが感謝されたので、うれしくて仕方がないのである。
大人になっても、この性行はまったく変わらない。人が喜んでくれることは、進んでしたいと思う。自分のしたことに対して、相手が感謝しているかどうかがわからないと、やる気をなくしてしまうのである。
人に何かをしてもらって、またしてもらいたいと思ったら、「ありがとう」と言うのだ。

P.92、93

これは本項目のメインのテクニックではありませんが、生活する上で基本となることなのであらためて心に留めておこうと思いました。

どんな怖い人からでも、嫌いな人からでも、「ありがとう」と言われると嬉しくなります。
「すみません」より「ありがとう」。

言葉は減るものじゃありません。
どんどん感謝の気持ちを表に出していきたいです。

53.遠慮しすぎも逆効果になる!

食事や酒の席に招待されたら、その席を十分に楽しむように心がける。相手は楽しんでもらおうと思って招いているのであるから、出席した以上、遠慮は禁物だ。遠慮しすぎると、義理でいやいや出席したと解釈されても仕方がない。

P.142

これは若い人にこういう人が多いかなという印象があります。
この項目は接待での気の使い方として紹介していますが、日常生活でも遠慮のしすぎは良くないですね。
上司から飲みに誘われた時に遠慮して控えめに飲んでいると、「楽しくないのかな?口に合わなかったかな?面倒だったかな?」と上司を不安にさせてしまいます。
本当に面倒だとしても、上司にそのようなことを感じさせるのは良くないと思います。
それなら断ることも考えた方が良いでしょう。

かくいう私も、数年前までは相手の負担にならないようにと気遣いのつもりで遠慮しまくっていました。
けれど、ふと「遠慮のない〇〇さんの方が気に入られてるなぁ」と気づいたのです。
遠慮のないというと語弊がありますが、ほどよく遠慮しない、甘え上手とかそんな感じ。
○○さんが好かれるのにはそれ以外の要素もあると思いますが、それをきっかけに遠慮をしすぎるのはやめようと思いました。
実際にやめた後の方が仲良くなれたりして、今まで気を張ってたのはなんだったんだと切なくなりました(笑)

また別の機会で、親戚が集まってすき焼きを食べに行ったことがありました。まだ中学校の頃だったかな。

たくさんのお肉が置かれている中、親戚たちは久しぶりに会ったもんでご飯よりお喋りに夢中です。
そんな中で話に入れない自分が黙々と肉を食ってばかりいるのは申し訳ないと思い、かなり我慢してたんです。

帰宅して母に「本当は残ってるすき焼きをもっと食べたかった」とぼそっとこぼしたら、「そういう時は遠慮しなくていいんだよ」と言われました。
残った料理は捨てなければいけないんだから食べてもらった方が良い、と。

そうなんです、遠慮して残った料理は捨てられてしまうんです。
しかも自分も満足してない。相手も美味しくなかったかな、頼みすぎたかなーなんて思ったかもしれません。

自分がもてなす側であれば控えめに振る舞うべきですが、そうでなければ本来の目的を達成できずに捨てられるより、せっかくの機会を楽しんでめいっぱい味わった方が、相手も自分もお店も嬉しいはず。
遠慮はほどほどにしたほうが、また誘いたいと思ってもらえる人になれるのではないでしょうか。

ただしハメは外さないように(笑)

まとめ

以上、「心を打つちょっとした気の使い方93」の感想を書いてきました。
気付けば3時間近く書き続けて4600字を超えておりました。読みづらかったらすみません!
本の感想を書くのは好きだけど時間かかるなぁ…。

全体的に、社会経験のある人には「分かってるよ!やってるよ!」と言われそうなものが多かったように思います。
なのでこの本は「どう気を使ったらわからない」という人が入門編として読むことをオススメします。
テクニックは93もあるので、全部やろうとしないで出来そうなことをピックアップして実践していけたら良いですね。
ちょっとした気遣いがスマートにできたらかっこいいと思いますし、そうなりたいです。

また、気遣いの仕方を知っていても心の余裕がなくて出来ないことも多いんですよね。
それをあらためて意識するために読むのも良いと思います。