先日、日商簿記試験の合格証書が送られてきました。
合格してたのか!
商工会議所前の掲示板かサイトに合格者の受験番号が掲載されると言われていたんですが、発表日が書かれておらずそのまますっかり忘れておりました。
まぁよかったです。一安心。
簿記を受けた日の記事
上記の記事でぼやいた通り、合格したのでブログのネタにしたいと思います!
勉強の仕方や反省点などを書いていきます。
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日商簿記検定について
まずは概要を軽くご紹介。
その名の通り簿記の知識を測る検定で、1級~4級まであり今回受験した3級では簿記の基礎を身につけることができます。
経理事務に役立ち、検定サイト曰く青色申告の書類作成もある程度できるようになるらしい。
試験は年3回、2月・6月・11月に行われます。
合格率は大体30~40%。
メジャーな検定にしては低めです。
これには会社や学校に言われて半強制的に受験した、言っちゃ悪いが受かる気のない人や勉強に力を入れなかった人が少なくないため合格率が下がっているという話があります。
ちなみに2015年2月、第139回の合格率は54.1%でした。
勉強期間
世の中には「1ヶ月で」「1週間で」などという超短期集中型の方もいらっしゃいますが、私の場合は2ヶ月弱かけて勉強しました。
1日の勉強時間は平均して1時間半くらい。
前半は1日4時間くらい机に向かっていたんですが途中で体調を崩してペースダウン。
後半は1日1時間しか出来ない日もありました。
よく受かったな。
勉強に必要なもの
今回は独学で勉強しました。
その際に必要だったものはこちら。
- テキスト
- 問題集
- 筆記用具
- 電卓
テキストは中身を見て気に入ったものを選ぶといいということで、私は「簿記の教科書」を使いました。
テキストは1冊で足りました。
しかし「どうしてこうなるの?」という部分は少なからず出てくるので、1冊だけだと解決できずモヤッとするかもしれません。
合格するだけなら理解できないところは暗記すればいいのですが、違うシリーズのテキストも読んでスッキリしたいと思いました。
こちらも簿記の教科書と並んで書店で平積みされていたので人気なんでしょう。
問題集はテキストと同シリーズのものと過去問題集を購入しました。
どちらか1冊でも良かったかも…とは言わないでおきます(言ってる
電卓に関しては売価計算などのプログラミング機能や印刷、文字入力などの機能があるものは試験で使用できません。
なるべくシンプルで打ちやすいものを選ぶと良いでしょう。
個人的に推したいのがこちらです。
安いのに12桁あって、キーの押しごたえがあるのに薄くて軽い。
特に女性にオススメです。
今回12桁のものを買いましたが試験は10桁で十分でした。
2級、1級とステップアップしていく予定がある方は12桁必要だと思いますが。
勉強スケジュール
勉強の進め方は一般的なものでした。
- テキストをざっと読む
- テキストをじっくり読む
- テキストを見ながら問題集を解く
- テキストを見ずに問題集を解く
- 過去問題集を解く
こんな感じ。
以下、詳しく説明していきます。
テキストをざっと読む
最初の1週間~10日でテキストをざっと読みました。
文字・数字列や表で何をしているのか理解できなくても、とにかく1冊読みきります。
勉強量と簿記とはどういうものなのかをなんとなく把握できたらOK。
テキストをじっくり読む
2~3週間目は1章ずつ問題の解き方を読んで、しっかり理解してから次へ進んでいきました。
大体のテキストは章の終わりに問題があるのでそれを解いて。
スラスラ解ければそれで良いですし、分からなければ前に戻って解説を見ながら解いていきました。
テキストを見ながら問題集を解く
4週目の初めは体調を崩していたので飛ばして、4週目後半からは問題集に取り掛かりました。
この時点で残り1ヶ月を切って不安が顔を出し始めます…勉強は計画的に。
問題集をとにかく解く。解いて解いて解きまくります。
分からなければ、答え合わせの前にでもテキストの解説を読みました。
テキストを見ずに問題集を解く
テキストを見ながらでも問題集を1周したら、何も見ずにもう1回問題を解いていきます。
ここまでで5週目の後半。
時間がないので1周目にテキストを見ないで解けたところは飛ばして、苦手なところだけ繰り返し解きました。
もう1周したかったですね。
過去問題集を解く
7週目。
試験まで1週間となったところで問題集が終わったので、続けて過去問題集に取り掛かります。
過去問題集は今までの試験で出された問題がそのまま載っている実践的な問題集です。
これをただひたすら解きます。
試験と同じ120分の時間制限も設けました。
勉強のコツ
とにかく問題を解く
簿記は基礎を覚えたら慣れるだけです。
問題をたくさん解いて、手が勝手に動いてくれるくらいまで仕上げましょう。
数多く解くことで、様々な問題文の言い回しにも慣れてひっかけ問題文にも引っかかりにくくなります。
毎日続ける
同じ時間勉強しても、8時間の勉強を週2日するより1~2時間で良いので毎日続けることが大切なのだと分かりました。
学習内容を忘れないうちに復習した方が、効率よく脳に定着させられるからです。
習慣化させることで勉強に取り掛かりやすくなる効果もありました。
これは簿記に限らず勉強全般やスポーツなどにも言えることでしょう。
答えを見るのを惜しまない
私は今まで「すぐに答えを見ることは考える癖がつかないので良くない」と思っていました。
しかし今回の試験勉強で、解けない1箇所に時間をかけることもまた良くないと気づかされました。
1箇所を解くためだけに1日の勉強時間を使ったこともあったのですが、よくよく考えてみれば試験で100点中の3点にしかならない部分だったのです。
3点のために何時間もかけるくらいなら、早々に答えを見て納得し他の問題を多く解いた方が断然良いです。
経験者がいると有利
先ほど必要なものについて書いた時にもちらっと触れましたが、テキストだけでは理屈が分からないことがあります。
そういう時に、簿記を知っている人が周りにいるとスムーズに勉強を進められます。
的確に教えてもらえますからね。
私の場合は親でしたが、友人でも職場の先輩でも良いです。
周りにいるなら「ご飯奢るから!」とファミレスに誘って教えてもらいましょう(笑)
反省点
勉強時間が足らなかった
簿記3級の勉強に必要な時間は50~100時間と言われています。
知識がまったくない状態から始めるのであれば100時間はほしいところですが、60時間くらいしか勉強していませんでした。
今回合格できたのは運が良かったとしか言えません。
合格率が50%を超えていることから分かる通り、受験した139回はかなり易しい問題だったようです。
次回同じ勉強量で受験しても確実に落ちますね。
簿記2級や他の検定を受ける際にはもっと長く期間を設けたいと思います。
一つの問題に時間を掛けすぎた
「勉強のコツ」でもお話しましたが、解けない問題1つに数十分~数時間もかけていました。
特に過去問題集は問題数が少ないため、完璧に出来るようになりたくて解答と一致するまでやり直していました。
そのため時間が足らなくなり、多くの問題を解くことが出来ませんでした。
木を見て森を見ず。
何時間もかけて解いた答えでもらえる点数はわずかですから、そこにかける時間を他の多くの問題に使うべきでした。
今後の勉強ではしっかり全体を見ながら勉強します。
最後に
簿記3級は合格者に聞くと「勉強していれば簡単」だそうです。
もちろん向き不向きはあるかと思いますが、興味を持たれた方は一度受験してみてはいかがでしょうか。
次の試験は6月下旬。
今からでも遅くありませんよ!